「お仕置きしないとだめよねぇ。」 みんなが美幾を見て言う。美幾は、近所の人たちと母親を見た。 「なに……よ。お母さん?どう…したの?」 恐る恐る美幾は、言った。 「美幾…お仕置きの時間だ!」 その声に美幾が玄関に視線を向けると父親が立っていた。父親もいつもとは、違った。 「お仕置きだぁー!!」 「ちょっと…冗談でしょ?」 美幾は、言った。 父親が大きく獣のように金属バットを掲げて叫ぶと周りの大人たちも雄叫びを上げて美幾に襲い掛かる。 「やれぇぇぇぇ!!」 声が響く。