美幾の家は閑静な住宅街にある結構大きな家だ。 ようやく自宅が見えて来た。美幾は、少し安心した。 「にゃぁぁぁ」 黒猫がまた不気味な声を美幾の後ろで上げて真っ直ぐ追いかけてくる。 美幾は誰も居ない薄暗い道を走るしかなかった。 「助けて-!誰かー!」 美幾の叫びは、誰にも聞こえてはいなかった。 「いったい、何なのよ!」 美幾は息を切らしながら家を目指した。 黒猫は、走る。 獲物を捕らえようとするかのように…。 『いつも…苦しかった…。苦しかったの……。美幾ちゃん…助けて……ねぇ…。』