不気味な声がする。
 美幾の背筋が凍った。
 美幾の名前を呼んで誰かが黒猫と一緒に追いかけていた。


「誰よ!誰なのよ!」


 美幾は走った。
 直ぐ後ろに迫る恐怖から逃れる為に…。



『助けて…私……苦しかった…。いつも…苦しかったの……。』



 美幾は背筋に恐怖を間近に感じて足が震えてきた。
 ようやく住宅街に美幾は入った。すると、背筋に感じていた寒気や恐怖が少し和らいだ気がして振り向いた。
 しかし、黒猫はまだ美幾を睨み全速力で追いかけていた。