後ろにいる双子に目配せもせず、ラグナロク様は。
「マトリ、確か物置に、“夜空のガラス”があったはずだ。なければ……まあ、手付かずの部屋を探せ。
ヨーシカ、余の部屋のジュエリーボックスにある“新緑の炎”を持ってこい」
女王様らしく命令すれば、双子は一礼をして――消えた。
本当にどんな仕組みなのか。人間業でないのは確かで、人間である私が知ることも出来なさそうだな。
「……俺が渡したアレを、物置に捨てたか」
「捨ててはおらぬ。放置し、どこにおいたかも分からぬ、あれ、そんなものあったかえ?という忘れ去られた代物だが、きちんと城のどこかにはあるぞ」
「偉そうな態度で言うことなのか、それは……」
はあ、と心底呆れる彼をつつく。
「あの、“夜空のガラス”ってなんですか」


