治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん



律儀にも、手で卵の形を作り説明する彼を見て、ラグナロク様がおおっと声を出した。


ぽん、と右拳を左手のひらに当てる、人が分かったっとかそんな時にするベタなことをして。


「思い出した、思い出したぞ。ふむ、あんなのでいいのか」


「ああ、それでいい」


「そうか、欲しいなら渡すが、うむ……、そなたから貰ったものをまた返すのであっては、褒美として少し足りないな」


「いいんです、ラグナロク様。もう欲しいモノなんかありませんから」


「ユーリは無欲ぞな。まあ、良い。足りない分は、こちらで足すか」


ラグナロク様が手を二回ほど叩く。


――で。


「ただいま参りました」

「お呼びでしょうか」


白タキシードの双子登場。本当にどこから湧いて出ているのか、突如としての出現だ。