勝ったのはシブリールさんらしい。まあ、彼は無傷で、ラグナロク様があんな状態ならば当たり前のことかもしれないけど。
よくよく見れば、ティータイムをしていた区画が穴凹だらけ、タイルが剥がれて地面がむき出しと、紛争跡地みたいな状態になっていた。
よほど壮絶な戦いがあったのだろうけど、見ていない私にとっては想像にどしがたい。
「さてさて、アフロディーテの魔導書の何ページが欲しいのかえ?」
何故か、自分の眼帯に触れるラグナロク様。質問をされたが、どういえばいいかと。
「その……、シブリールさんと離れられる……この状態を解除し、元に戻れる方法が書いてあるページを」
うやむやの話だけど、ラグナロク様にしてみれば充分だったようだ。
ふむ、と頷き――眼帯を外した。


