更にの部分では、ラグナロク様は何もしていない。
見ているだけ、花びら単位で分解された花弁と、みじん切りになっていく緑の茎を。
ついで、そのバラの後を追うように一輪、一輪と宙にあがり、同じように分解されていく。
ラグナロク様の足元だけではなく、私やシブリールさんの足元も同じ現象が起きた。
ラグナロク様と比べて、宙に上がったバラは二輪程度だが。――花びらが、私の手先、頬や服についていく。
くすぐったい、でもそれもほんの少しだけ。
花びらが取れた後の手を見れば――綺麗になっていた。ラグナロク様の血がついていたはずなのに、バラが吸ったのかと思えるぐらい綺麗に無くなっていた。
服についた血だってそう。多分は彼も同じように、付着した血を拭われているのか。


