「双子よ、城に戻れ。アリスと一緒に。アリス、遊んでおいで」
城に行くように促すラグナロク様に、アリスは少しすくぶったが。私が大丈夫という顔をすれば、こくこく頷いた。
「ユーリお姉ちゃんをいじめないでね」
「もちろんだとも。さあ、遊べ、笑っておくれ。“魂無い人形”に目一杯、感情というのは教えてくれなんだ」
ラグナロク様の言葉にも安心を覚えたアリスは、ヨーシカさん(多分)と手を繋いで私たちに背を向ける。
アリスを挟むようにして双子も共に歩き、いなくなるわけだが。
「…………」
淹れてもらった紅茶を飲んで、さてこの後どうしようと焦った。
私の目的はラグナロク様から魔導書を貰うことだが、こんな偉大さ溢れる人から物を貰うなんてやりづらい。


