「わかりましたか?私に闘いを挑むのは自殺行為に等しいのですよ。」


「まだだ……火がダメなら今度は水で…………」
「これ以上なにかすれば錬成して氷漬けにしますよ?あなたのお仲間を!」

「!!」

「人間の70%は水ですからね。氷漬けにするのは簡単ですよ!」

「……それだけはやめろ……」

ルシの手が震えていた…

「ならば、私に闘いを挑むのは今後やめることですね。二度と家族を失いたくなければ…………」

「え?家族って………」
サラは唐突に理解した。ルシの敵がホークアイであることを………………
そして、実感した。
ドラゴンを倒すほどの実力を持っているルシがホークアイに手も足も出ないほどホークアイの実力がすさまじいことを…………………………………
急に雨が降ってきた…………まるで、二人の心を悲しみに浸らせるように……