【続編】カゴの中身

海外にもいくつか会社があるため、時間なんかあってないようなものだ。



「先月の会議で決めただろ。それをそのままって話にまとまったはずだぞ」



大概、夜中の電話は不機嫌の元。



それよりあたしは雷さんのカラダが心配なんだけど…。



「あ!?検討じゃねぇよ。これは決定だ。何回も言わせんなよ?あぁ、1時後に折り返す。それまでにどうにかしとけ」



電話を切って、それをポイッとソファーに投げた。



1時間、なにする気…?



「次は男がいい」

「ほ、本気?」

「あぁ、俺は留宇にウソつかねぇ」

「でもっ…」

「もういらねぇ?ガキ」

「いらな…くない…かも…」

「なら話は早い。作んぞ」



雷さんのカラダが心配なのに、終わればあたしのカラダが心配になる。



相変わらず雷さんのカラダに翻弄されまくり。



「1発でデキたらもったいねぇな…」

「なにがっ!!」

「ははっ、冗談だ」

「雷さんさぁ、なにげに30じゃん…。どこにそんな元気があるの?」

「そんなもん欲情すっと溢れ出すんだよ」



そういうことらしい…。