不機嫌だった留宇と寝る時間。



厘を近くのベビーベッドに寝かせ、天に布団をかけ直してる。



「留宇?」

「なんですか」

「お前はいつまでもガキっぽいな」

「4人も生ませといてなに言ってんの?」

「いや、ガキだよ。お前は」

「雷さんなんか大嫌いだもん!!」



プクッと膨れた留宇。



やっぱりガキだろ。



そんな風に変わらない留宇が好きなんだけど。



ドレッサーの前に座る小さなカラダを後ろから抱きしめると、ちょっと抵抗された。



逃がすかよ。



「チビ達だけだと思ったか?」

「違うの?」

「はい、留宇の。双子と選んだんだ」

「なに!?」



ずいぶん古くなっていた留宇の財布。



うちの家計を守ってくれる留宇の大事な財布だから。



「カワイイ…」

「来月、付き合い多いんだけど…」

「お小遣いカットやめる…。ありがとう、雷さんっ!!」



さすが、単純な留宇。



これからもたくさん怒ってたくさん笑ってくれ。



嫁が好きでたまらない俺、現在33歳。