キッチンでミルクを作ってる雷さんは毎日が充実してて楽しいんだって。



あたしは子育てにいっぱいいっぱいだけど…。



「天!!あぶねぇからソファーから飛ぶな!!」

「たぁ~!!」

「おい、芽衣。天降ろせ」

「イヤイヤイヤ~!!」



賑やかというよりうるさい毎日。



ミルク片手にやって来た雷さんが天を脇に抱え、ソラちゃんにミルクを渡した。



生まれて来る子の予行練習なんだって~。



「よかったね、雷さん。留宇、4人も産んだカラダじゃないね」

「俺が女として見てっからじゃねぇの?」

「未だに記念日は一緒にディナー?」

「まぁな」



そうなんです。



結婚記念日と、付き合った記念日、そしてお互いの誕生日はふたりで過ごす日。



そして家族7人にもなれば毎月何かしらお祝いがある。



誕生日だったり、クリスマスだったり。



1年があっと言う間だ。



「雷さん、売り上げ上がった」

「マジか。やったな」

「このままバリバリ仕事して、ソラを食わせて行く!!」

「偉いな、祐」



たっくんは雷さんが所有するクラブで店長をやってる。