帰ってきた留宇と虎宇が仲良くキッチンに立ち、俺は善のゲームを見ながら双子にイジられる。



「耳!!」

「目!!」

「お口!!」

「お鼻!!」



はいはい、わかったから…。



マジでカワイイな、お前ら…。



「俺眠い。昼寝していいか?」

「ブー!!」

「車?出かけてぇの?」

「おしゃんぽ!!」



車に乗れば外に出れると思ってるらしい…。



どこまでカワイイんだ…。



「留宇がメシ作ってるから後でな?」

「虎宇、おしゃんぽ~!!」



虎宇は大好きな妹といい時間を過ごしてるから行くわけねぇだろ…。



案の定、虎宇に声は届いていない。



「雷~…、コレ出来ない!!」

「ゲームなんかやったことねぇよ、俺」

「雷は何でも出来るって信じてる!!」

「マジか。善、双子たち見とけ。やってみる」

「頑張れ~!!」



とにかくカワイイうちのガキたち。



早く家族増えねぇかな~、なんて思ってる。



現在、俺30歳。