【続編】カゴの中身

若かりし頃ほど飲んじゃいないけど、適度な酒は疲れをとってくれる気がするから。



メシを食ったら風呂に入り、またリビングへ行くと留宇が寝かし付けを終えていた。



久しぶりに甘やかすか…。



酒を片手にソファーに座り、留宇を呼ぶ。



膝の上に乗ってくる留宇は、最近女らしくなった。



顔もカラダも。



「雷さんお酒臭い…」

「飲むか?」

「飲めないもん。あっ、善が今日父の日の作文書いたんだって」

「へぇ~。俺が親父?」

「他にいないでしょ?それと、善の書いた絵が絵画コンクールに出展されるんだって」

「そりゃスゲー」

「週末に虎宇が遊びに来るよ」

「へぇ~、あのクソガキ。よくも平気な顔して来れんな…」

「双子達に会いたがってた」



週末の予定は虎宇か…。



せっかくの休みが虎宇に邪魔されるとはな…。



やっぱり俺を恨んでんじゃねぇの?



高校の頃はカワイかったのに…。



マジで食えねぇガキに成長しやがった。