【続編】カゴの中身

まぁ、そんな感じで俺も楽しく仕事をしてる。



それが終われば俺の癒し…。



「ただいま」

「おかえり~!!」

「チビ達の迎えがねぇ…」

「あたしだけじゃ不満?」

「んなこと言ってねぇよ。珍しいからな…」

「善がね、学校で作った工作持ち帰ったから夢中なの」



リビングを開ければどっから見ても兄妹のアイツら。



親が死んで引き取った善も、たぶん俺を親父だと感じてると思う。



「宿題やったのか?」

「当たり前じゃん。もう寝る」

「おぅ、明日は金曜だからな~」

「は~い」



金曜日は俺と善の早朝ランニングの日。



自分のガキができたからといって、善を蔑ろにしたくなくて始めたこと。



やっぱり善とのふたりの時間は大事だと思うから。



「雷さん、ご飯食べたら食洗機に入れてね?」

「了解。オヤスミ、芽衣、由衣」

「「パパおやすみ~」」



もっと早く帰って来てぇな…。



静かになったリビングで、テーブルのメシを食いながら飲む。