【続編】カゴの中身

仕事だけは完璧にできるけど、見た目が切なくなる。



どうやら22年、オシャレとは無縁だったがり勉。



俺に合わせようと必死らしいけど、毎日スーツが似合ってない。



そんな秘書が俺はツボだ。



「会議室にもう集まったか?」

「海藤常務がまだです」

「そうか、先に始める」

「はい、こちらが資料です」



資料を見ながら向かった会議室。



見慣れた顔ぶれにため息が出る。



「社長、やっぱり彼はやり手ですよ」

「お前の方がアイツより数年長く生きてるはずだが…」

「そんな言い方しなくたっていいじゃないですかぁ~…」

「新島に負けたら損害デケェってわかってんだろ?」

「百も承知ですよ!!」

「だったら負けんな。留宇にどうにかしてもらおうなんて考えてねぇだろうな?」

「心の片隅で思ってますけど?」

「俺、やる気のねぇヤツと逃げ道ばっか探すヤツ、見てると殺したくなるをだよなぁ~」

「正面から行かせていただきますっ!!絶対うちが勝ち取る!!」



ガツガツ行け、ガツガツ。