【続編】カゴの中身

やっぱり子育て経験者が近くにいるのは心強いから。



留宇がわからないことを全部手本としてやってくれる。



「善坊ちゃん、お迎えがきましたよ!!ランドセル!!」

「行ってきま~す」

「「行ってらっしゃ~い」」



善は毎朝近所の友達と学校へ歩いて行く。



普通の生活を味わわせたくてできるだけ普通にしてるものの、身代金目的で誘拐されそうになった。



なので善にはバレないようにこっそりボディガードを雇ってる。



善が誘拐されたらどうしたらいいか…。



頭がおかしくなりそうだ。



「パパ、カイシャ」

「カイシャ~!!」



双子達に見送られ、俺も会社へ向かう。



藤間グループの社長として日々努力を怠らない。



「おはようございます、社長」

「ん~、今日のスーツイマイチ」

「そうですか!?頑張ったんですけど…」

「背伸びしすぎだ。らしくねぇネクタイしてんじゃねぇ」

「すみません…。では本日の予定ですが…」



新卒で雇った俺の専属秘書は男。