【続編】カゴの中身

実際留宇は大変だろうと思う。



一気にふたりの親になったわけだ。



善の小さな頃は知らないから、きっと苦労しただろう。



かなりよくやってくれてるけど。



「雷さん、コーヒー置くよ」

「あぁ」

「おチビちゃん達、アチチ~だからね?はい、ジャムパン」



コーヒーを飲みなが全員でメシ。



これが藤間家の朝の風景だ。



「雷、参観日は留宇がくんのか?」

「どっちがいい?」

「面談あるから雷」

「わかった。仕事の調節しとく」



俺に隠し事はナシだという家のルールがある。



善が悪いことをしたら俺が叱り役に徹する。



もちろん双子達がなんかやらかしても俺に報告するのが留宇の役割。



まともに育ててぇからな。



「おはようございます」

「おはよう、沢口さん」

「旦那様、今日は早いんじゃなかったですか?」

「急いでコーヒー飲んだら火傷するしね」

「何時にお帰りになります?」

「今日は遅いからいろいろ頼みます」

「お任せください」



沢口さんにはマジで感謝だ…。