しばらく経ったある休日、 私は一人で街に出ていた。 ふらふらと駅ビルの中を回り、 何となく服を見ていた。 可愛い服はたくさんあったけど、 どれも自分には不釣り合いな気がして 何も買わなかった。 派手な服は派手な子が、 地味な服は地味な子が、 私みたいな普通の人間は 当たり障りのない、無難な物を選ぶのがいい。 そうすれば無駄に目立ったり、 ダサいと陰口を叩かれる事もない。