快楽の代償〜結婚記念日〜




それから1ヵ月が経ち、


今日は私の誕生日。


もう何歳になったかなんて恐ろしくて考えたくない…。


時間は午後4時になり、そろそろ夕飯の支度を始めようとキッチンに向かう。


さすがに自分の誕生日にごちそうなんて、作るのは虚しい。


普通の夕食にしよう。


なんて思いながら、冷蔵庫を物色していると、


RRRRR♪


電話が鳴った。


「はい、安本です!」


《あ、ママ?俺。もう夕飯の支度しちゃった?》


夫からの電話に戸惑いながら、


「まだだけど?」