「……あなた誰ですか」
本気でヤクザさんだったら嫌だなぁ…、と思いながら眉間に皺を寄せる。
「えっ」
驚いたように目を見開くが、すぐに笑った。
「名乗るほどの者やない」
「……は?」
何言ってんの、こいつ。
ウインクをする彼を見つめる。
「ぶっ…やっぱ優ちゃん最高やぁ」
「はぁ?」
「そんな反応されたの初めてや。俺が誰なのかはいつか分かるで」
ニコニコと色々話しながら、結局駅まで着いてきた。
着いてきたっていうか…あたしの事を心配して送ってくれたんだろうけど。
そして、彼の正体は翌日分かった。
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