「……じゃあ何で水城は関西弁なのに先輩は違うの?」




「昔は兄貴かて関西弁やったわ。…急に関西弁やめて、俺が真似して関西弁やめようとすんのを面白がって観察されてん」



「か、観察…」



「結局やめられへんかったけどな。関西弁の力は強いでー」


憎しみのオーラを出して話す水城を見て、そうとう嫌なことされてたんだなぁ、と苦笑い。






「…優ちゃん、兄貴のこと気にしすぎとちゃう?」


眉間に皴を寄せてあたしを不服そうに見る。



「そ、そうかなぁ?」



「俺のことしか考えられへんようにするか?」


ニヤリと笑う水城を見て、思わず苦笑い。