りっくんに怒られると思ってたのに、 りっくんはなんにも言わないで、 ゆっくりと立ち上がった。 その姿は、まるで なにかに取りつかれているような亡霊だった。 「あ、あたし...。ちょっと時間置きたい。」 あたしもりっくんのこと言えない。 自然にこんな言葉が出てきて…。 やっぱりなんかに取りつかれてるんだよ。 「ごめん…。」 りっくんはそれだけ言って、 あたしの家とは逆方向にとぼとぼ歩いて行った。