―柚子―


「やぁ姫野柚子さん」

『…えっと…誰ですか?』
長いひげの叔父さんに声をかけられた。
「君のお父さんの友達だよ。まぁ立ち話も何だし座りなさい」

私は赤いソファーに座る。

「じゃまず君はどうして此処にいるか分かるかい?」

『親父に頼まれて………』すると叔父さんは困った様な顔をする。
「…君は何にも聞かせてないんだねぇ……君はね此処の生徒になるんだよ?」










『………叔父さん冗談キツイっす』

「いやいや冗談じゃないよほら君のお父さんからの入学書♪」


―姫野柚子―


本日をもって此処―聖華桜高校―に入学します。

姫野 三良

三良…
親父の名前………

『マジで…?』
「マジでっ」



『…ムリムリムリムリムリムリムリムリっ!!!あんなお嬢様とかと一緒にいたら吐き気止まんないからっ吐くから!吐いちゃうから!!』

「ごめんね♪コレが教科書にスクールバックだよ☆」
『だよ☆じゃねぇよ嫌だ入りたくないっ!!』

「担任は福山先生だから♪さっ帰った帰った」

私は叔父さんに背中を押され高校室を出た………。