「それで…………………………」



「あの、お話のところ悪いんですが……」



「えっ、あ、すみません」



ミナイデ



「どうした?春奈」



ヨバナイデ



「帰って大丈夫?ちょっとこのこと社長に話さないと」



「あ、ああ。なんなら送らせようか?ユウに」



ヤサシクシナイデ



「ううん、いらない。仕事中に悪いし。それじゃあ」



そう言うと早足で立ち去った。



逃げたくて、苦しくて。



気づいたら私は家の前で立っていた。