それから山本さんは帰っていった。



そしてすぐさまメールを開ける。



ありゃ?珍しい。



拓哉からだ。



『今日の夜、空いてるか?



暇だったら食事しよう。



いつもの店で待ってる』



ふっと自然に笑みが漏れる。



友人付き合いだとしても



まだけりが付いてない



私にとっては



うれしいことだから。