そんな風に思いながら空を見上げると、夕焼けでオレンジ色に染まっていたはずの空は、灰色の雲に隠れて気味の悪い雰囲気を醸し出していた。 やべっ、雲行き怪しいな……。 今にも降りだしそうな勢いの空から目を逸らし、小走りで駅へと向かい始めた。 そんな道のりの途中。オレは見覚えのある後ろ姿を見かけ、胸がドクンッと音を立てた。 数メートル先を歩いている彼女。 あの後ろ姿、あの制服、あの歩き方。 あれはどう見ても……。 「ゆ、雪村さん!!」