%短編:侵された体%


「先輩・・・」


「ん?」


グラスに口をつけたまま、先輩の瞳に私が映りこむ。


「大好きです。直人」


ブゥッ!!


とたんに先輩の口からジュースが零れ落ちる。


「な、お前ナニ言って」


まるで酔っ払いみたいな、先輩の真っ赤な顔。

クスクスと笑う私に、


「ほら、もう帰るぞ!」


先輩は、席を立った。

私の手を、しっかりと繋いで。