ベッドに横になり、ゼリーみたいなのをお腹にぬられて、
あたしは冷たくて、顔をしかめた。
今頃、皆どうしてるのかな。
真っ白な壁を見ながら、テニス部のことを考える。
一緒に入部した、サチやミカは、きっと新人戦に向けて、
毎日遅くまで猛練習をしているのだろう。
あたしは。
あたしは、もう出れないんだろうな。
先生とママは連絡を取り合っているみたいだけど、
レギュラーからはずされたって話はない。
でも。
学校に行けないあたしが、試合に出れるわけもなく。
必死に頑張った朝練。走りこんだグラウンド。
厳しい監督の言葉。
ふいにいろんなことが頭に思い描かれて、
視界が歪んだ。
一生懸命、やったのにな。
ついてない。


