本当にそうなのかはわからない。
けど、もしもママが私の体がおかしくなったときにその場にいたら、
あたしの言葉を信じてくれるかもしれない。
どっちにしてもこのままじゃあ、夜も安心して眠ることができない。
寝ている間に、体を取られるんじゃないかと不安で、
あたしはもう何日も、ベッドで体を横にしてはいなかった。
「わかったよ。病院に行く」
「良かったわ」
ママの目の下には、大きな隈があった。
心配かけて、ごめんね。ママ。
でも、あたしもどうしていいかわかんないんだよ。
あたしは、心の中で、そっとママに頭を下げた。