「いいから、いいから。

あ、先生は今、長崎の親御さんに連絡とってくれてるから。

戻ってくるまで、俺、傍にいるよ」


その台詞をきいたとたん、あたしは意識してしまった。


ちょっと待って!

ってことは何?

今、この保健室に、あたしは先輩と二人きりなわけ!?


隣のベッドは空いていて、どうみても、二人きりだ。

あたしは、急に恥ずかしくなって、毛布を胸まで引き上げた。


「すみません」


「いいって、気にするな。

それに、俺は、ちょっとラッキーって思ってるし」


「えっ?」


「長崎と二人きりになれるなんてさ」


え?

何?

それって、それって、どういう意味?