『…ったくよぉ…しつけぇなぁ…いつまでねばってんだよ…早く死んでくれっつぅの…』



耳元で聞こえたお兄ちゃんの小さな独り言。



本当にわずかに聞こえた声なのに、



その言葉は、あたしの心の中に大きく響いた。



『…邪魔なんだよ…。お前の気持ちは重いだけ…』



………これが、お兄ちゃんの気持ち?



お兄ちゃんの本音?



痛くて痛くて声も出ないあたしは、



ただ黙って、お兄ちゃんの声に耳をすますしかなかった。