ほとんど意識のない美しい新婦。



その傍らで心配そうにしながらも、



そんな現実に必死に立ち向かおうとする新郎。



まるで、ドラマのワンシーンのように美しく絵になる悲劇の二人。



そんな二人を乗せ救急車は去って行った。



そして取り残されたのは、



冷ややかな視線を浴びながら、



一人たたずむ、あたし。