「うふふー、彼女、プロライダーなんだよー!!」

まるで自分の事の様に自慢するのであたしは恥ずかしくて俯いた。

「お前も一応、プロ、なんだよ?
職業ライダーだよ?」

三木さんは井上さんに説教を始めた。



「三木さん、その辺で…
短期の子、集めてくださいよ〜」

まだ20代半ば、くらいの男性社員が三木さんを急かす。

「…おっと、ごめん。
町田、区割りを書いた用紙、持って来てくれる?」

町田、さんと呼ばれた人が頷くと机から用紙を取った。