「大丈夫じゃない」

家に帰ってから、光さんじゃ何となく聞きづらいから祥太郎の家に行った。

「売上は確実に落ちてるよ。
だからメンテナンスをたくさんこなすしかない」

やっぱり…

今までぼんやりとしか考えてなかった事だったけど、外の世界に出てみると再確認出来る。

「来年のレース活動も厳しいなあ」

祥太郎はそう言って苦笑いをしていた。