†龍神の花嫁†


「マイアッ!!マイアッ!!」

ユピテルはすでに冷たくなった妻にしがみついていた。


―マイア…
 「私なら大丈夫」と言っ たではないか…


「どうして…どうして…」

―やはり私たちには子など必要なかったのだ…


ユピテルが悲しみに暮れているあいだ、無情にも朝日が登り初めていた…


そのころからだっただろうか…

ユピテルが愛する妻の命を奪った娘、ソフィアのことを憎むようになったのは…



≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡