†龍神の花嫁†

「マイア様!?いかがなさいました??念願の王女様がお生まれですよ!!」


「…マイア様??」


一人の侍女が異変に気づいた。


「!!!!」


「マイア様っ!!」


「誰か!!!誰か医師を!!!マイア様が…マイア様が息をしておられぬ!!」


先ほどの歓喜に包まれた空気とは一転、部屋中に侍女の悲痛な声がひびいた。



―――――――――――


数刻後…


マイアは医師たちの治療のかいなく二度と目を覚ます事はかった。


王女の誕生を心から喜ぶ者もいれば、

同時にマイアの死を知り心よく思わない者もいた。