しかし、父であるユピテルはそんなソフィアのことを毛嫌いしていた。 事の発端は16年前にさかのぼる… ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 「オンギャー!!オンギャー!!」 「マイア様!! ご覧ください!!元気な王女様がお生まれになられましたよ!!」 ある夏の夜、そんな歓喜の声が部屋中にひびいた。 マイア様、そう呼ばれた女は先ほど元気な赤子を生んだばかりだ。 しかし、マイアの様子がおかしい。 先ほどからぴくりとも動かないのだ。