ミサは、今日…学校を休んだ。
体調が悪いわけでもないけど、
学校に行きたくなかった。
きずいた時は、
もう玄関にユウヤの姿はなかった。それからコウヘイは迎えに来なかった。
コウヘイ、迎えに来てくれるって言ったのに…
きっとコウヘイも体調を崩したりしてるんだろうな…。

学校が終わった時間から、
ミサの電話は鳴り続けた。
サエ、アユミ、シュウ…そしてコウヘイやユウヤからも、
メールが来たり電話が来たりした。
…そんな時、電話の画面が光った。
また電話...。ミサわ出たくなかった。
表示を見ると、コウヘイの文字。
それでも、出たくない…。
布団のなかにうずくまった。
それでもしつこく鳴る電話…。
「…もしもし?」
ミサはあまりにしつこく鳴る携帯を
殴りつけるようにとって、
凍った声で話し始めた。
「あ…美紗?」
「ん?」
「今日、どうしたん?」
「え…ちょっと…」
ユウヤが家に来たからなんて
…高校生になってまで、
そんな言い訳通じない。
「俺、今から美紗の家に行きたいんだけど…」
「ぇ??」