「――じゃあ、とりあえず移動するからこれ乗って。」




そう言ってコイツ(裕也)が指差したのは




「・・・・ロールスロイス」




縦に長い車体。



今日洗車されたばかりなのか、はたまた毎日洗車しているのか、黒い車体はピッカピカに光り輝いている。




「お、よく知ってんな。」




知ってるも何も、聖和にもたまにとまっている車種だ。




ただ、こんなデカいのは見たことないけど。



しかし何故こんなにデカい必要があるのだろうか。



むしろ邪魔じゃ・・・?