倉庫を出ると冬に近づきつつある季節で冷たい風が私の伸ばした髪をフワリと揺らした。 「寒くない?」 と、貴羅が聞いてくるから 「大丈夫」 と返した。 確かに私の今の格好は薄いTシャツに膝まであるカーディガン、下はジーンズ。 少し寒い。 そう思ってポケットに手をつっこむと首回りに暖かさを感じた。 見るとマフラー。 さっきまで貴羅の首に巻いてあった物だ。 「寒くない?」 貴羅と同じことを聞いてみる。 「大丈夫」と私と同じ返事をしてコートのポケットに手をつっこんだ。