「最近、『迅』が調子乗ってるらしいよ?」 紅龍華の主な情報収集は頭のいい律の仕事。 『迅』(じん)は最近できたらしいチームで、私率いる紅龍華を取り込もうとしてるらしい。 「どぉします?緋音」 このチームで唯一私に敬語を使うのは見た目から真面目そうな維世。 なんでそんな真面目君が族なんて入っているかは…………理由は色々あるということで。 まぁキレたらめっちゃ危ない奴。 「危ない芽は早めに………ってことで」 私がそぉ言うと維世は律と一緒に部屋から出て行った。