刻々と時間は過ぎ、昼休み。 「どぉしよ……」 頭を抱え机に突っ伏す。 長門夕貴は授業が終わると同時に教室から出て行ってしまった。 私の昔の通り名を知っている長門君、私の過去を知っている? 貴羅とそっくりな顔で、貴羅の名前を聞いて顔色が変わった。 そっちの世界に無関係とは思えない。 「行くしかない……か」 ガタッと椅子を押して立ち上がる。 そして、とりあえずお弁当を片手に歩き出した。