♪キーンコーンカーンコーン♪ 「ふぁあぁ…終わったぁ!」 長かった数学の授業が終わる。 あたしは大きな大きな欠伸をした。 視界が欠伸による涙で揺らいだ。 「…如月さん、少しは周りを気にしなさいよ。何ですかその欠伸…猫ですかあなたは」 「う…」 意外なところから欠伸を目撃されていて焦る。 暦くんって、絶対騙せないタイプだな…。 心の奥でそんなことを考えた。