もしかして、この転校生と夏って、知り合いなの!? 「……夏だけじゃない」 「へ?」 突然隣に座っていた紅次郎がぼそりと独り言のように言った。 あれ…さっきの聞こえてた!? 「声に、出てた」 「あ〜…やっぱり?気にしないでもらえるとありがたいんだけど」 「あぁ、分かってる」 紅次郎は物わかりがいい奴だね、うん。 なんてことを考えるあたし。 …って、こんなこと考えている場合じゃなくて!!