「ギャハハハ!何言ってんだ遼、暦がお母さん!?」

隣で夏が爆笑している。

あ、あれ…そんなにおかしかったかな…。

暦くんは俯いて何やら考えこんでいるように見える。
その暦くんからは黒いオーラ(錯覚)が見えて、ひどく怖かったのは言うまでもなく。

これ怒ってるよ〜…。

完璧お怒りだよ〜…。

どうしよう、さすがに『お母さん』はなかったかな。

今さらながら後悔の念に襲われるあたし。

…だって、今日の部活でグラウンド20周は嫌だもん。