「そういえば今日、転校生が来るらしいですね」
スポーツドリンクを飲んでいる途中、暦くんが言った。
「転校生っ!? 同級生なのか?」
夏は興味深々、という感じで暦くんに詰め寄った。
紅次郎は静かに暦くんの言葉を待っているみたい。
「ええ…らしいですよ。クラスは知りませんが」
「どんな人かなぁ…女の子かな…女の子だといいな…」
あたしはぼそぼそと呟く。
やっぱり、女の子が居ないのは何か寂しいものがあるもんなぁ…。
「うちのクラスはスポーツ推薦のクラスですからね…可能性は低いでしょう」
「えぇ~…女の子じゃないのかぁ…」
「残念でしたね」

