教室に入ると、美羽の親友の優里花がいた。


「あっ美羽、遠藤、おはよー」

「おはよーゆり」

「はよ」


朝からハイテンションな松本は、美羽に抱きついている。少し松本が羨ましい。

俺と美羽は遅刻寸前だったので、担任の小沢はすぐにやってきた。

入学式では同じクラスの沢野優太が、一年の代表として挨拶をした。


無事入学式も終わり、教室で自己紹介をすることになった。

「一番の相葉美羽です。友達たくさん作りたいので、よろしくお願いします。」


美羽は可愛い笑顔で自己紹介をした。

俺の番も過ぎ、成績トップの沢野優太の番になった。


「沢野優太です。今日、というかさっき、美羽ちゃんに惚れちゃいましたあ!」


教室が静まり返る。
沢野は、自己紹介で美羽に告白をしたのだ。俺の隣にいる美羽は、すごく驚いている。


「とりあえず、これからよろしくね、美羽ちゃん」


そういうと沢野は、何もなかったかのように座った。