私は、お体しんどいのに、すみません。気に掛けて頂いて、母の手術はまだ終わってなくて、無事手術が終わることを願っていますっと会話をさせて頂いていました。

手術の時間がかなりかかるので、私は、お礼に何かこの時間の中でできることをしようと、売店に行って、レターセットを買いに行きました。

末期癌の方に、私は何を伝えることができるのか?考えました。
私の命は、そう長くはあり死を待つだけですからっと。言っておられたからです。
そんな命と恐怖と向き合っている方に、何と伝えたらいいのか…
簡単に言葉を発することは出来なくて。
迷いました。だけど、何かエールを送りたくて。

私は、気持ちを手紙に書き始めたのです。
書いている途中に、母の手術が終わりました。

手紙は途中までになってしまったけど、女性の方に急いで渡しに行きました。
また、落ち着いたら、病室へ顔を出しに行きますねっと、私は笑顔で伝えました。
母も頑張って手術を終えたので、少しほっとしたのを覚えています。

当時、母の病室で一緒に入院していた方が、皆親切な方だったので、とても助かりました。

私は、バタバタしていたので、結局手紙の文章は途中までだったけど、女性の方はとても喜んでくれました。
私は、母の事もとても気になっていましたが、その女性の方も心配だったのです。