なかなか眠れない日が続き、私も精神的に疲れてきていました。

気になり、深夜に病院に電話して、母の容体はどうですか?
っと、看護師さんに確認を取っていました。

そして、手術から約22日目に、奇跡が起きたのです。
母は、ほとんど会話をすることは出来なかったらしいのですが、目を覚ましていたのです。

看護師さんは、脳に刺激を与える為に、母に沢山話かけてくれていました。

面会に行くと、少しずつ頭の管も取れてきて、自分で少しだけ体を動かしたりしていけるように回復していったのです。

看護師さんの手を借りないとまだまだ余裕はありませんでしたが。

意識や記憶も少しずつ回復してきていました。

私の名前なども始めはうっすらとしか思い出せなかったようですが、看護師さんに娘の名前はっと説明をしていたそうです。

面会に行くと、母の顔はかなりむくんでいました。

とてもしんどそうでしたが、目を開けてじっと私の方を見てくれていたり。

ゆっくりとゆっくりと回復へと向かっていったのです。
面会への扉を開ける瞬間が、少しずつ一人で入れるようになってきたのです。

私が入ると、軽く微笑んでくれるようにまでなってくれたのです。

お母さん、私のことわかるよね?

うん。わかるよ。。

良かった。よく頑張ったね。
手を擦って挙げたりしか出来なかった。